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安達 潤
北海道大学大学院教育学研究院 教授
一般社団法人日本発達障害ネットワーク 理事
日本自閉症スペクトラム学会 常任理事

[略 歴]

発達症と特別支援教育の専門家で、研究、教育、福祉分野で臨床感覚を大切にしながら活動する実践者・研究者。出発点である医療・福祉現場での経験を基に、道外でも講演を行なっている。2003年には北海道高機能広汎性発達障害児者・親の会(ドンマイの会)の立ち上げに、2006年には日本発達障害ネットワーク北海道の立ち上げにも携わった。

 匠微プロジェクトで活躍されている作家の皆さんは今まで市場との繋がりが少なく、作品が売れるという体験はあまりなかったのではないかと思います。しかし、たくさんの人の目に触れる場があれば、それを手に入れたいと思う人が必ず現れるような素晴らしい作品がたくさんあります。匠微プロジェクトは、それを実現する場を作ろうとしているのだと思います。
 作家の皆さんには、内なる衝動に駆られ、作品を作るために制作を続けてきた純粋さを失わずに自由に自分らしい作品を作り続けてほしいと思います。そしてプロジェクト運営側の皆さんには、それらの作品がたくさんの人の手に届くための活動を、俗に堕さない工夫を添えて続けていってもらいたいです。大変な努力が必要かと思いますが、皆さんの今後の活動に期待しています。

池田 啓子
社会福祉法人ともに福祉会 理事長
株式会社特殊衣料 理事長

[略 歴]

介護用品の製造販売など行う(株)特殊衣料にパートとして入社後、1996年より社長を務める。
2005年、社会福祉法人ともに福祉会を設立し、障がいのある方の素朴で力強い絵を中心に、カレンダーやポストカードなどを商品展開している。
これまで公益社団法人全国重度障害者雇用事業所協会理事、札幌市障がい者施策推進審議会委員などを歴任。積極的な障がい者雇用の先駆者としても知られ、2018年には渋沢栄一賞を受賞している。

 匠微プロジェクトを知り、その活動内容と熱いメッセージにとても刺激を受けました。プロジェクト内で活動されている作家の皆さんの作品を拝見させていただきましたが、どれも私の想像をはるかにこえており、とにかく驚きました。作家さん一人ひとりの作品すべてに、最大の称賛と拍手を送りたいです。なんて表現したらよいのか分からなくらい、皆さんの匠の技にとても感動してしまいました。今後もどんな作品が生まれるか非常に楽しみです。
 このプロジェクトをもっと広く、よりたくさんの人に知っていただき、その中で一人でも多くの方が”発達症の方々にとって自分らしく生きることができる社会”を目指す匠微プロジェクトに共感、賛同してくださることを願っています。

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