完璧主義の作家さんたちとお話をしていると、
自分がいかに「手抜き」生活をしているか、思い知らされる。
ある作家さんの話~糸の縫い目が曲がったり、
少しでもそろっていないのを見つけてしまうと我慢できなくなる。
ほどいてやり直す。それが何日分であっても、納得いかない部分は全部ほどく。
それを見ていた家族が「頑固な陶芸作家が気に入らない器を割っちゃうのと同じだね」と言ったとか。
ある作家さんの話~他人の目には分からなくても、
自分で気に入らなければ売り物にはできない。
なので、作った数だけ売り物になるわけではない。
この間の作品は、中心がほんの少しずれていたんです。
分からない? でも自分には見えてしまうので・・・。
思いを込めて、時間をかけて、一つの作品を作るプロセスがどれほどのものか。
ここにある作品たちは一つ一つがすべて、自信を持ってお渡しできるものばかりです。
なぜなら匠微作家さんたちは、みんな飛び切りの頑固者ばかりだからです。